【実話】絶対に結ばれない男!
「ナナ、…ナナって、タカシの事好きなの?」

「え?何で?」

「仲いいから、そうなのかなって…」

「まさか!ただの友達だよ。私が好きなのは、B組の…」

ケイだよ…

そう言おうとしたけど、恥ずかしくてやめた。

ユウは知ってるはずだから

「…だよね…、でも周りから見たら付き合ってるみたいだよ」

「えー、男女の区別を越えた友情だからだよ〜」

「そうか…」

ユウはもう初めの頃からタカシを気になっていたみたい

私は全く気がつかなかった…

そんな質問を、他の子からも何回かされたことがあった

私とタカシはそれくらい仲が良かった



「…タカシ、私とタカシ、付き合ってるのかってよく聞かれるよ」

「俺も言われるよ、誰がお前みたいな男女と付き合うかって話だよな!」

休み時間、私の右足は見事にタカシの左足を直撃させる

「お前は、だから男女って言われるんだよ!」

苦笑いしながら、タカシにからかわれる

たまにケイを見るために南校舎を覗くけど、ケイの姿を見かけることはなかった




「俺、ケイ!ナナ元気か?」

突然家の電話に、ケイがかけてきた!
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