【実話】絶対に結ばれない男!
「ナナ、ごめん…ちょっと変な話を聞いたの…」

「何?」

テスト目前のある日、真剣な顔のモミジが私に話かけて来た

「小学の時の友達に聞いたんだけど、D組の島田さんって子に、昨日ケイが告ったって…」

「はぁ!?」

私は思わず席を立ってしまった

「来て!」

モミジは私の手を引いてE組まで連れて行く

「カオリ!ちょっと…」

「さっきの話?」

モミジが頷くと、カオリと呼ばれた女の子は隣のD組に行き、背の高い女の子を呼んだ

「ねぇ、マオ…昨日B組のケイに告られたって言ってたよね?」

「うん、断ったよ…でも超しつこくてさ〜」

「な、何て言われたの?」

私は初めて見るその女の子に、構わず質問をしてしまった

「超タイプとか、付き合ってとか…」

私の心が、一瞬で崩れ去っていくのを感じて、手先が冷たくなった…
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