【実話】絶対に結ばれない男!
私は何か勘違いをしていたんだろうか…



衝撃はまだ続いた

「でもさ、あの人他のクラスに彼女いるよね?」

モミジが大きく頷く

「確かA組の…なんとかカホ…」

モミジが私の顔を振り返って見た

「え………」

「その子が猛アタックしたって聞いてたから。いいのかな…、内緒にしてて!」

そういって島田さんは教室へ去って行った

カホちゃんは、同じ小学のリレーの代表選手で、私とケイが両思いなのを知っていた子だ…

カホちゃんとケイは付き合っている

そしてケイは昨日…

「ナナ、水でも飲んで…」

モミジは優しく水道まで連れてきてくれた

モミジは頭も運動もよく出来てお姉さんみたいな子だ

「私、勘違いしてたのかな…」

付き合ってると思っていたのは、私だけだったの?

ケイ

「気が多いんだよ…みんな好きなんだよ」

私は思いっきり水道を捻って顔を洗った

泣いたりなんかしない!

私は…泣いたりなんかしない



もう忘れよう……


ケイの事なんか!!



『もう電話しないで』と書いたメモを、ケイの下駄箱に入れて帰った
< 16 / 37 >

この作品をシェア

pagetop