【実話】絶対に結ばれない男!
タカシは窓の外をぼんやり見つめながら「雨ふらねーかなー」なんて呟いている

私は…私はドリンクバーで取ってきたホットココアをゆっくり口に運んだ

ふぅ…と軽く鼻でため息をつく

…何でこんな話になるんだ?

私は疑問を抱きながら、時計を見た

時間は深夜0時40分…

映画の時間までまだ少し

今日は物凄い話題作の先行オールナイト上映…

先行上映第一回目の、夜10時代の上映に間に合うように来たのに、混んでてダメだった…

次の回の整理券をもらったら102、3番…どんだけ混んでるんだよ!!とツッコミを入れたくなる

「ねえ、タカシ…さっきの話…ホンキ?」

「当たり前だろ?」

タカシはタバコを消して、またビールを注文する

まだ飲むのかよ!

時間まであと少し…

「マコト達、大丈夫かな…」

タカシが呟いた

「彼女、体弱いからね…」

マコトは私の従兄弟で、そもそも今日の言い出しっぺで映画を1番楽しみにしてたヤツなんだけど、彼女が体調不良で来れなくなってしまった…

1番、楽しみにしていたんだけど…
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