初恋してます。
いきなり急に立ち止まり、振り返る蓮くん。
慌てて私も急ブレーキをかけて立ち止まり蓮くんの顔を見上げた。
すると、おでこを指で軽くツンとはじかれ、怖い目つきで「学校の中では、先輩と呼ぶんだ──」と一言。
そして、しかもプライベートでは「蓮くん」、学校の中は「先輩!」としっかりと釘をさされた。
ガツンと心の中がなにか突き刺さるような痛い感じがした。
先輩、後輩、もうそんなのどうでもいいじゃん。
……ダメなの?
蓮くん、本当にケチだなと口を膨らませる私。
また、スタスタと歩き始める蓮くんの背中を口を尖らせて少し睨みつけながら心の中で何度も「蓮くん!蓮くん!蓮くーん!」と叫んだ。
こんなことをしたって振り返るはずもない事は百も承知だった。
だけど、なんだか自分の中で納得がいかなくて、ちょっと嫌な感じがしたから、私は少し蓮くんに可愛い意地悪をしようと考えが思いついた。
慌てて私も急ブレーキをかけて立ち止まり蓮くんの顔を見上げた。
すると、おでこを指で軽くツンとはじかれ、怖い目つきで「学校の中では、先輩と呼ぶんだ──」と一言。
そして、しかもプライベートでは「蓮くん」、学校の中は「先輩!」としっかりと釘をさされた。
ガツンと心の中がなにか突き刺さるような痛い感じがした。
先輩、後輩、もうそんなのどうでもいいじゃん。
……ダメなの?
蓮くん、本当にケチだなと口を膨らませる私。
また、スタスタと歩き始める蓮くんの背中を口を尖らせて少し睨みつけながら心の中で何度も「蓮くん!蓮くん!蓮くーん!」と叫んだ。
こんなことをしたって振り返るはずもない事は百も承知だった。
だけど、なんだか自分の中で納得がいかなくて、ちょっと嫌な感じがしたから、私は少し蓮くんに可愛い意地悪をしようと考えが思いついた。