初恋してます。
・プロローグ

私の大好きな1枚の写真。



凄く寒い1月、大雪が降った翌朝の写真。



手を真っ赤にさせて皆で一生懸命に作った大きな雪だるま。



「せーの!」の掛け声と同時にドヤ顔で仲良し幼馴染3人組の大きな笑顔の花が咲いていて、ぎゅっと顔を寄せ合っている写真。



この時、自前のカメラの細かいアングルに最後までこだわっていたのは蓮くんだった。



この頃は皆まだ幼いし似たような背丈。



写真の一番右端にいるのが私より2つ年上の姉の石田 優衣(いしだゆい)、8歳。



そして、真ん中にいるのがいつも仲良しで幼なじみの秋山 蓮(あきやまれん)くん、8歳、私よりも2つ上でお姉ちゃんと同い年。



蓮くんは小学校2年生の12月に父親の仕事の転勤の関係で神奈川県から私達の住む東京へ引っ越してきた。



お互いの家はすぐ隣、だから普段からお互いの家を行き来するのは極普通のことだった。



そして一番左端が私、真っ赤な鼻の石田 彩歌(いしだあやか)、6歳。

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