初恋してます。
1ゲームにつき、ボールは20球飛んでくる。
そう、私が決めたルール。
お互い2ゲームずつの勝負。
ボールを多く打った方が勝ち。
負けた人は勝った人の言うことを聞くこと。
それから野球経験がない私はハンディがあるからとボールが飛んでくる速度を私は凄くゆっくり目に蓮くんは速めに設定をした。
1ゲーム目、私はバッドを振り回したがボールが一度も当たらなかった。
悔しいの一言に尽きる。
「さぁっ、俺の番だ!」
「俺は絶対にお前に負けない」と、かなり気合いが入っている様子の蓮くんがブラウスの袖口を高く折り上げていく。
今は帰宅部だけど中学の時に野球部だった蓮くんはやっぱりバッティングの腕が全然劣っていなくて上手い。
フォームを整え、良い打球音を響かせてボールをどんどん打っていく。
余裕の表情で私に話しかける蓮くん。
「で、どうしたって……?」
「お姉ちゃん、ずっと怖い顔をしてて、口を聞いてくれないんだ……」
「また、喧嘩したのか…?」
「うん、まぁ。……喧嘩でもないんだけど──」
「なら、またいつもみたいに機嫌が直ぐにもどるんじゃねー、のー?」
「そうかなぁ……」
きっとそうだといいなあと思いつつ、私は高く飛び上がるボールを目で追いながら数を数えていた。
そう、私が決めたルール。
お互い2ゲームずつの勝負。
ボールを多く打った方が勝ち。
負けた人は勝った人の言うことを聞くこと。
それから野球経験がない私はハンディがあるからとボールが飛んでくる速度を私は凄くゆっくり目に蓮くんは速めに設定をした。
1ゲーム目、私はバッドを振り回したがボールが一度も当たらなかった。
悔しいの一言に尽きる。
「さぁっ、俺の番だ!」
「俺は絶対にお前に負けない」と、かなり気合いが入っている様子の蓮くんがブラウスの袖口を高く折り上げていく。
今は帰宅部だけど中学の時に野球部だった蓮くんはやっぱりバッティングの腕が全然劣っていなくて上手い。
フォームを整え、良い打球音を響かせてボールをどんどん打っていく。
余裕の表情で私に話しかける蓮くん。
「で、どうしたって……?」
「お姉ちゃん、ずっと怖い顔をしてて、口を聞いてくれないんだ……」
「また、喧嘩したのか…?」
「うん、まぁ。……喧嘩でもないんだけど──」
「なら、またいつもみたいに機嫌が直ぐにもどるんじゃねー、のー?」
「そうかなぁ……」
きっとそうだといいなあと思いつつ、私は高く飛び上がるボールを目で追いながら数を数えていた。