初恋してます。
「俺は優衣と彩歌に出会えたことに今も凄く感謝をしている。出会う前の俺は引きこもりがちで、人と会うことすら億劫に感じていたから。
今、自分がこんなふうな性格になれたのは優衣と彩歌がいたから。だから、いつも恩返しをしたいと思ってる。困った時は、いつでも俺を頼ってくれよな」
「蓮くん、私達は昔からいつも当たり前みたいに一緒にいて今更感謝とか恩返しとか小っ恥ずかしいよ」
「そんなこと言うなよ」
「お互いさまだよ。──私だって、知らない間にいっぱい蓮くんに助けてもらってるんだよ」
私の方こそ蓮くんに『ありがとう』を言い忘れていることが沢山ある。
──今日だって、そうだ。
私達の家が段々と近づいて見えてきた。
早く、蓮くんに言わなきゃ。
「蓮くん。今日は、色々とありがとうね」
蓮くんがニコッと笑い「おう!んじゃっ、またな」と私に向かって片手を高く上げて挨拶をした後すぐに自宅へ入っていった。
蓮くんの耳に届いているかわからないけれど「ばいばい、蓮くん!」と私はその場で手を軽く振った。
また、明日も会えるはずなのに、なんだか目の前から蓮くんの姿が見えなくなった瞬間とてつもなく寂しさに気持ちが押し潰されそうになった。
すると、蓮くんの部屋の明りが付き、勢い良く窓ガラスがガラッと開いて蓮くんが顔を出した。
「また、明日な!ばい、ばーい。やっぱり、俺はお前がいつもみたいに元気がいい!」
「うん!ありがとーう!」
こんな男前なことをするから、私は蓮くんのことを大好きになるんだよ。
今、自分がこんなふうな性格になれたのは優衣と彩歌がいたから。だから、いつも恩返しをしたいと思ってる。困った時は、いつでも俺を頼ってくれよな」
「蓮くん、私達は昔からいつも当たり前みたいに一緒にいて今更感謝とか恩返しとか小っ恥ずかしいよ」
「そんなこと言うなよ」
「お互いさまだよ。──私だって、知らない間にいっぱい蓮くんに助けてもらってるんだよ」
私の方こそ蓮くんに『ありがとう』を言い忘れていることが沢山ある。
──今日だって、そうだ。
私達の家が段々と近づいて見えてきた。
早く、蓮くんに言わなきゃ。
「蓮くん。今日は、色々とありがとうね」
蓮くんがニコッと笑い「おう!んじゃっ、またな」と私に向かって片手を高く上げて挨拶をした後すぐに自宅へ入っていった。
蓮くんの耳に届いているかわからないけれど「ばいばい、蓮くん!」と私はその場で手を軽く振った。
また、明日も会えるはずなのに、なんだか目の前から蓮くんの姿が見えなくなった瞬間とてつもなく寂しさに気持ちが押し潰されそうになった。
すると、蓮くんの部屋の明りが付き、勢い良く窓ガラスがガラッと開いて蓮くんが顔を出した。
「また、明日な!ばい、ばーい。やっぱり、俺はお前がいつもみたいに元気がいい!」
「うん!ありがとーう!」
こんな男前なことをするから、私は蓮くんのことを大好きになるんだよ。