初恋してます。

翌日、蓮くんは全然平気で、私は全身筋肉痛になった。



痛い、体のあちこちがとにかく……痛い。



悲鳴を上げながら動く私。



早朝、台所で私はお姉ちゃんとすれ違った。



「あんた、何それ？！まるで、動き方がロボットみたいなんだけど？」



そう言ってお姉ちゃんは朝の支度をする私の姿を見てお腹を抱えながらげらげらと笑った。



ああ、久しぶりに見たなお姉ちゃんの笑顔。



「もぉ、笑わないでよ！」と私は焼きあがった食パンの角をかじりながら時計を気にした。



うわっ、学校遅刻するじゃん！



ちなみに昨日バッティングセンターへ行ったことは、私と蓮くんだけの秘密になっているのだ。



ようやく、またいつも通りの日常が戻った。



家の玄関を出た後、両手をぐんと伸ばして青い空を見上げた。



今日は、快晴で大変気持ちが良い──。