初恋してます。
私の様子が落ち着いた頃「バニラアイスクリーム、一口だけでも食べられそうか?」と蓮くんが声を掛けてくれた。
「──うん」と静かに頷く。
蓮くんがスプーンですくって一口食べさせてくれる。
口の中がひんやりしていて、喉越し良くて美味しい。
バニラの味が染み込む。
「うん、おいしい!」
私の瞳が大きく輝く。
このバニラアイスはどんな薬よりも効力がありそうだ。
私の表情を見て微笑ましく嬉しそうな顔をする蓮くん。
一口食べ終えると、またすぐにスプーンの上に山盛りにしたバニラアイスクリームのせて「ほら、口を開けて」と口元へ運んでくれる。
これは、まるでツバメの親が大きく口を開けて待っている雛鳥に餌を与えている光景にそっくりなような気がしてきた。
きまってスプーンが近づく度に私は口を大きく開ける。
「お前、……凄く可愛いな。まるで、ヒナ、みたいだ」
蓮くんが優しく微笑んだ。
「………えっ?!」
“可愛いな”って言葉、爆弾。
もぉ、そっ、そんな簡単に使わないで。
蓮くんは、どうして、そんなに“可愛い”という言葉を簡単に使うの?
私と同じクラスの男子達はそんなにその言葉を簡単に使わないよ。
蓮くんに“可愛い”とか最近言われるとなぜか私は特に恥ずかしいし、照れるから。
「──うん」と静かに頷く。
蓮くんがスプーンですくって一口食べさせてくれる。
口の中がひんやりしていて、喉越し良くて美味しい。
バニラの味が染み込む。
「うん、おいしい!」
私の瞳が大きく輝く。
このバニラアイスはどんな薬よりも効力がありそうだ。
私の表情を見て微笑ましく嬉しそうな顔をする蓮くん。
一口食べ終えると、またすぐにスプーンの上に山盛りにしたバニラアイスクリームのせて「ほら、口を開けて」と口元へ運んでくれる。
これは、まるでツバメの親が大きく口を開けて待っている雛鳥に餌を与えている光景にそっくりなような気がしてきた。
きまってスプーンが近づく度に私は口を大きく開ける。
「お前、……凄く可愛いな。まるで、ヒナ、みたいだ」
蓮くんが優しく微笑んだ。
「………えっ?!」
“可愛いな”って言葉、爆弾。
もぉ、そっ、そんな簡単に使わないで。
蓮くんは、どうして、そんなに“可愛い”という言葉を簡単に使うの?
私と同じクラスの男子達はそんなにその言葉を簡単に使わないよ。
蓮くんに“可愛い”とか最近言われるとなぜか私は特に恥ずかしいし、照れるから。