初恋してます。
・第十二章
窓から差し込む、柔かい一筋の眩しい光。
真っ白な天井、真っ白な壁。
ここは雪原ではなく、どうやら病室のようだ。
──あの事故から半年間、私はずっと意識が戻らなかった。
当初、私は大変危険な状態で生死をさまよっていたようだった。
──外科医の医師がほぼ総出で、手術時間8時間以上。
外科の担当医の先生は家族にもう絶望的な言葉ばかりしか並べなかったと──。
助かる確率があったとしても僅か3パーセントもない。
しかし、その後私には奇跡が起きたが、私には後遺症が残ってしまったのだ。
交通事故が原因で、私は高次機能障害になった。
私が1番ダメージを受けた場所は脳だった。
大きな問題なのは、私の記憶。