初恋してます。
私が、この高校へ入って来たことを本当は快く思っていないとか──。



まさかね、だって私がここの高校へ入学が決まった日はあんなに喜んでくれていたんだもの。



蓮くんの豹変ぶり、何っ、何なの?



やっぱり、……何か、私のことをさけている。



まさか……、私のことが嫌い?



嫌だ、嫌だ、そんなの絶対に嫌だ!



思いつくこと……、私、何か蓮くんに嫌な事でもしたんだろうか。



ふと、不安が胸を過る。



あれやこれやと色んな妄想が頭の中を駆け巡る、私蓮くんに何かしたかな?



……やっぱり、思いつかないんだけどな。



ちょっと、蓮くんそっぽ向かないでよ、お願いだから私の方を向いてよ。



今日も懲りずにまた蓮くんを追っている私。



ずっと蓮くんを追い続けて今日で一週間。



そろそろ私の方のメンタルも限界かも。



そんな私のことなんか気にせずにスタスタ歩く蓮くん、その後を追いかける私。

< 9 / 104 >

この作品をシェア

pagetop