初恋してます。
私の家族、私が帰る場所はここにあるんだとほっと安心ができたと共に私には本当に心強い家族がいるんだと確信をした。



私だって好きで記憶がこんなふうになったんじゃない。



だけど……、直ぐに思い出したい時に、思い出せなくてついイライラして、最悪周りに八つ当たりしてしまうことがあった。



今となっては凄く深く反省をしている。



ある日私が目を覚ますと、私に背を向けて椅子に深く座り肩を震わせて声を押し殺す様にすすり泣いているお姉ちゃんの姿を目にした。



その時、辛いのは、私だけじゃないんだと思った──。



ごめんね、お姉ちゃん、こんな私になってしまって。



ごめんね、ごめんね、……本当に皆ごめんね──。



こんな、私をどうか嫌わないでね──。



皆、「いいよ、無理しないで」とか「焦らず、ゆっくりでいいんだよ」とか「大丈夫だよ」とか優しい笑顔で優しい言葉ばかりをたくさん私にかけてくれる。



病室の四角い窓から見える青い空をふと見上げた。



私は改めて温かい人達に囲まれているんだなあと実感すると胸が熱くなり自然と涙が溢れていた。

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