初恋してます。
その人が時々ふと自然に見せる甘い笑顔は本当に罪な笑顔だと思った。
本人はそのつもりがないみたいだけれど。
私に対しての強力な武器であることは間違いない。
そのうち、何度も顔を合わせて話をする度に、私はその人の魅力に少しずつ惹かれていった。
最初に惹かれたのは、正直なところその人の顔で凄く私のタイプだった。
特に切れ長の綺麗な二重、笑うと隠れていた八重歯がチラッと見えるところが好きで。
そして、背が高くて、爽やかで、性格はクールな面も持っているのに面倒見が良くて優しいところも大好き。
私は、まだ暫くの間担当医からの許可がおりない限り病室から全く出られない。
そんな私を気遣ってか、その人は自前のカメラで色々な外の景色の写真等を沢山撮っては私に季節の移り変わりを教えてくれる。
その人は、きまってカメラの腕前を私に自慢してくる。
私は本心ではそうは思っていないけれど、わざと「まぁまぁ、……かなあ?」と八の字眉でおどけた表情で言う。
いつも、その人は半分拗ねたような顔をしながら私のおでこを軽く指でツンとはじいてくる。
ただその人が撮ってきた写真の中で私の凄くお気に入りの1枚の写真がある。
色鮮やかなピンクと白と青の紫陽花の写真。
写真立てに入れてよく見える位置に今は飾っている。
殺風景な病室がこの写真を飾ることによって少し華やいだ気になった。
本人はそのつもりがないみたいだけれど。
私に対しての強力な武器であることは間違いない。
そのうち、何度も顔を合わせて話をする度に、私はその人の魅力に少しずつ惹かれていった。
最初に惹かれたのは、正直なところその人の顔で凄く私のタイプだった。
特に切れ長の綺麗な二重、笑うと隠れていた八重歯がチラッと見えるところが好きで。
そして、背が高くて、爽やかで、性格はクールな面も持っているのに面倒見が良くて優しいところも大好き。
私は、まだ暫くの間担当医からの許可がおりない限り病室から全く出られない。
そんな私を気遣ってか、その人は自前のカメラで色々な外の景色の写真等を沢山撮っては私に季節の移り変わりを教えてくれる。
その人は、きまってカメラの腕前を私に自慢してくる。
私は本心ではそうは思っていないけれど、わざと「まぁまぁ、……かなあ?」と八の字眉でおどけた表情で言う。
いつも、その人は半分拗ねたような顔をしながら私のおでこを軽く指でツンとはじいてくる。
ただその人が撮ってきた写真の中で私の凄くお気に入りの1枚の写真がある。
色鮮やかなピンクと白と青の紫陽花の写真。
写真立てに入れてよく見える位置に今は飾っている。
殺風景な病室がこの写真を飾ることによって少し華やいだ気になった。