Get over it.
それから3日後

いつものようにガーディアンのBarの二階で寛いでいた。

バタバタと階段を上がる足音が聞こえた。

「大変です!美乃里さんが攫われました!」

「あ゛!!どういうことだ!」

「いきなり車が現れて!」

「樹、GPSは!」

「大丈夫だ!埠頭の方に向かっているな」

「お前ら、行くぞ!」

「「 あぁ!」」

バタバタと皆が出て行く。

私は、ただ皆が出て行くのを見守るしかなかった。


それから1時間程が過ぎただろうか・・・また、階下が騒がしくなった。

バタン!

扉が開き入ってきたのは、樹、類、律の3人だった。

「・・・美乃里ちゃんは?」

「危ないところだったが、取りあえずは無事だ。
 今は、響の部屋にいる。」

ハーフリムのメガネをクイっと上げながら樹が言った。

「俺達はこれから調べ物がある。玲は帰った方がいい」

「うん、分かった。取りあえず、美乃里ちゃんが無事で良かった。」

「あぁ、玲も気をつけて帰れよ」類が声をかける。

「うん、じゃあね。」


この会話の後、私の運命が変わることなど全く想像していなかった私は

ただただ、美乃里の無事にホッとしていたのだった。
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