Get over it.
紫煙が部屋の天井にむけ糸のように立ち上る。


部屋の中には、ソファーに座る5人の男女が座っている。

紫煙をくゆらせる金髪、漫画を読む赤髪、スマホをいじる長髪
バイク雑誌を見る銀髪、小説片手にコーヒーを飲む黒髪の女
床では、クッションをひいてゲームをする茶髪

皆、思い思いに好きなことをし、時々会話が聞こえる


「こんにちは!皆さん、(キョウ)く~ん!」

部屋の扉が開くと同時に可愛い声と共に女の子が飛び込んできた。

美乃里(ミノリ)、おいで。」

呼んだのは先程まで紫煙をくゆらせていた金髪の男、春日井 響(カスガイ キョウ)

美乃里は、響の声にニコッとしながら、響の隣にこそかけ腕を絡めた

そこからは、美乃里が楽しそうに会話をはじめ、皆が笑顔で聞いていた



「私、そろそろ帰るね」

小説を読んでいた女が声を発した。


「え~、(アキラ)ちゃん帰るんだ~、残念。
 じゃあ、またね、バイバイ!」

「美乃里、バイバイ」

玲はニッコリと微笑みながら部屋を出た。


部屋の中では、楽しそうに会話が続いていた。
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