Get over it.
階段を上がると、龍生が説明する。

「ここが、俺の書斎、向かいが玲の部屋、そしてここが俺達の寝室」

龍生の書斎は黒で統一されたシックな部屋で、私の部屋は白を基調とした
可愛い感じの部屋だった。
そして、寝室は・・・キングサイズの大きなベットと大きな窓。
窓からは、リビングから見えた景色が広がっている。

「後、こっちのドアはクローゼットだから、こっちが俺で反対が玲」

「え、この服やバックは?」

クローゼットを見ればたくさんの服やバック、アクセサリーがあった。

「これは、全て玲のもの。俺が選んだものだけど、気に入ってくれたら
 嬉しいんだけど」

「い、いつの間に準備したの?」

だってここに来るのは、今日決まったことだったのに・・・

「あぁ、そうだよな。玲を保健室に連れて行った日、あの後こっちに来て
 3日で用意した。まあ、詳しい話は追々教えてやるよ。」

龍生はいつものように私の頭をポンポンとして微笑むから、私は「うん」
と返すのが精一杯だった。


一通り部屋を周った私達がリビングに戻ると、コーヒーが準備してあり、
ソファーには織田さんと3人の男の人達が座っていた。


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