Get over it.
翌日、私は母親の電話のとおり、〇〇駅前に来ていた。

10分程立っていると、前にいかにもというワンボックスカーが止まり
中から久しぶりに見る母親が「玲」と名前を呼び手招きした。

何も疑っていない素振りで「久しぶり」と挨拶を交わす。

車の後部座席のドアが開くと「乗って」と促され、車に乗った。

運転席と助手席に柄の悪そうな男、私の隣には母親・・・

席に座ると直ぐ後ろから口元に何かで覆われた。

薄れゆく意識の中、母親が薄く笑っている顔が見えた・・・。




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