雪の降る日
「……ほんとに、私バカ……」

自分を責める感情しか浮かんでこない。

やっと雪が降ったのに、ほんのちょっとしか会えなかった。逃げ出すなんて最低。自分でチャンス潰してて最悪。

口を開けばため息がこぼれる。

こんなんじゃ、本当に愛想をつかされる。

会えるだけでいいのに、それすら叶わなくなる。

結局、私はあれからなに一つ変わっていないのだ。

自己嫌悪が嫌な記憶を引っ張り出す。
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