君という名の広い空
〜STORY 2〜
入学式から約1ヶ月──…
全然進歩していないあたしは、初めて親友の夏奈子に相談することにした。
───休み時間。
『夏奈子…相談したい事があるんだ…』
「ん?」
すべてを話した。
「そうだったんだ…。気付いてあげられなくてごめんね。」
『ううん。あたしが話さなかったら…。それで…あたしどうしたらいいんだろう……。』
「……………。」
あれ?
どうしたの?
夏奈子………?
「言っていいのかな……」『え?』
「あのね………」
あたしは、必死に泣くのを我慢した。
必死に、必死に……。
唇を噛み締めて。
“あのね………。春哉が
礼奈ちゃんと付き合ってるらしいよ………。”
やっぱり頑張れないよ…。
ねぇ、春哉?
あたし─────…
どうすればいいの?