君という名の広い空
謝るのが遅い?
今までずっと仲良くて、いつも一緒にいたでしょ?
その絆が壊れるくらい悪い事しちゃったの?
あたしは自分の中で優也の言葉が引っ掛かっていた。
授業中、ふと優也を見ると悲しそうな顔をしている。
そして、春哉の方も見ると優也とまったく同じ表情をしていた。
やっぱり心配だよ…。
あたしは知らなかった。
優也の考えている事、
優也の気持ちに。
春哉の考えている事、
春哉の気持ちに─────…
そして、自分の気持ちにも。
気付いていなかったんだ。
どうして気付けなかったんだろう?
どうして考えてあげられなかったんだろう?
あの日、あの時にちゃんと行動していれば、変わっていたのかもしれない。
あたしと春哉の未来は…。
この時の事を今でも後悔している。