君という名の広い空


『「「ただいま〜」」』

休み時間でにぎやかな教室に3人で足を踏み入れた。
すると、こっちを睨み頬を少し膨らましている春哉がいた。

机に足なんかかけて…。

『?…どうしたの?春哉…。』

なんか怒ってる──…
あたし何かしたっけ…?


あたしの不思議そうな顔を見て、優也が春哉に話しに行った。

コソッ…
「俺らが3人で内緒の話してたからだってさ。」

…。
内緒の話…って──…

春哉そんなので怒ってたの?

『あはっ 春哉怒んないで!ちょっと話してただけだって!』

子供っぽいな。

寂しかったのかな?


子供っぽくて、寂しがりやで、調子乗りで、すぐに怒ってしまったりして…でも、周りの人に気を遣って、たまに優しくて────…

そういうとこ…



好きだよ。

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