君という名の広い空


『三組は…ここかぁ。』

あたしは、先輩の後ろに並んだ。



良かった。
三組で良かった───…

本当に運命かも─…


なんて事を考えていると、後ろから、子供っぽい無邪気な声がした。

「うわーまた優と一緒とか最悪ぅ(笑)」
『こっちのが最悪ですー!!』
「バーカ!」
『春哉のがバカだしぃー!!』

また…
こんな言葉しか言えないあたし。


はぁ…可愛くないよなぁ。
──…
─────…
────────…

それから、教室に入って担任の先生からのお祝いの言葉とか、いろいろ聞いて入学式は終わった──…



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