君という名の広い空



次の日、最初、優也に会った時は少し照れ臭かった。昨日、あんな大胆な事をしたから…。
でも、あたしは「昨日の事なんて何とも思っていない」オーラを出しまくった。

だから、何回か話すうちにいつも通りに戻っていたからすごく安心した。



休み時間、優也と春哉がいつものように二人で楽しそうに話していた。
あたしは暇だったから、二人に話し掛けにいったんだ。

もう、昨日みたいに迷わないように。
いっぱい春哉と話して、今まで以上に好きになるように…。

『何の話?』
「ん? あ、優。」
「今週の試合、やっと俺出れるようになったんだ〜」

春哉はもう、これ以上ない、というくらいの笑顔を見せた。
『嘘ぉ!? すごいじゃん! 野球部人数多いのにさっ 』
「俺も出るよ。」
『マジ!? すごいすごい!!』

嬉しかった。
春哉が試合に出れる、って聞いて…。
優也も試合に出れる、って聞いて─────…

『頑張ってね! 場所はどこで試合するの?』
「ここだよ。」
「あ、優今週の土曜テニス部、部活ある? この春哉様が優を野球の試合にご招待しまぁーす!」

えっ!?
春哉が…あたしを?
嬉しい…。
あたしは即答で答えた。
『うん!! 明日部活ない! 絶対行くよ!』


ヤバい…。
すごい嬉しい。
やっぱりあたし、春哉がすごく好きだよ。

あたしは、改めて感じた。


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