俺の彼女

今自分に何が起きたのか分からなかった。


言葉を遮られたのはその人が私の口を塞いだから。



彼の口で──。



「んん、い、嫌!」


思わず顔を背けた。

瞳夜以外の人とのキスなんて気持ち悪いし、したくない。


でもそんな思いと裏腹に顎を掴まれ持ち上げられる。



そして顔を近づけてくる。


嫌っ。逃げれない…。



誰か、誰かっ。


「た、すけて。」



怖くてギュッと目を閉じた。



ごめん、瞳夜。


瞳夜以外の人にキスされて…。



私、瞳夜の彼女失格だ…。
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