俺の彼女

｢あの子最近あんたとの事で色々悩んでるのよ。上手くいってないかもって私に直接は言ってこないけど不安に感じてると思う。｣


俺、あいつをそんなに不安にさせてたのか。



｢うかうかしてたら何処の馬の骨かも分からないような男に絵麻取られちゃうんじゃない？｣




今思えば俺はあいつの事を想っているつもりになっててほんとはあいつから逃げていたのかもしれない。


あいつの優しさに甘えて俺はあいつが喜ぶことをしてあげれていなかった。



絵麻。ごめん。

ちゃんとこれからは向き合うから。


俺の元から離れるのはやめてくれ。


情けないけど俺は絵麻がいないと嫌だ。



気づいたら佐々木に背を向けてあいつの元へ走っていた。