電波の闇
ReReReReRe
毎日の日課。
学校で寝る。
今日こそ朝から放課後まで、必ずやり遂げてみせる。
「あ!やぁ!」
「きゃあ!!」
頭に響くこの声は!
「彩ぁ!アノ本どうしたのよ!私、教室に戻ったけど無かったわ!」
あっ!メールするの忘れてた!
「ああ…アレね、アレ、嘘だからね、ホラ、怒んないでよぉ、美容に悪いわよ。ね?」
「サプリメントって知ってる?」
駄目か。
「ほら、コレ、返すから、ありがとう」
「もぉ!彩ぁ!昨日は気が気じゃなかったわよ!」
「オッス!坂井!朝木!なんだ?また怖い話かぁ?」
「うわっ!なななななんにも、ないっ!」
「んん?なんだ?その本?アレか?心霊の奴か?」
ヤバい。見られるワケにはいかない!
「そうだ!健太も怖い話知ってるんでしょう?」
「お、おお、トイレの花子さんって言ってな……………」
健太の怪談は寒かった。
空気が。