電波の闇
昼休み。
永き眠りから覚めた。
さて、寝よう。

「なぁ、彼氏とか嘘だろ?」

「……………」

「おいっ、なぁ、なぁ」

「…………チッ」

「おいってば、なぁ」

「あのさ、うるさい男って嫌われるよ、本当に。実は全国統計でNo.1」

「なにっ!?」

「うん、そういうこと」

「俺は全国区の嫌われ者か!?」

違う。いや、違わない?

「今日から俺、静かにするわ……………」

健太は教室から消えていった。
やっと、寝れる。
では。


「あの……………」

「へぇっ?」

完全なる不意打ちだった!
「ごめんね、朝木さん、寝てるとこ」

珍しく、クラスメイトの木村さんが話しかけてきた。

「朝木さんってさ、火野舞子ちゃんって知ってる?」

眠気が、覚めた。

「あのね、朝木さんなら知ってると思ったの…」

「なな、、んで?」

「朝木さん。怖いサイトやってるでしょう?健太君に教えてもらったの」

健太、近い将来縁切るランキング、三位に上がった。

「あのね、私のメル友に、火野舞子ちゃんから、メールもらった子がいるの………」

「それ……コピーある?」

「ある」

木村さんは、携帯を出した。

震える手で。
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