電波の闇
〈送信者:火野舞子 タイトル:四人目


イマからアナタをコロしにイきます。
アナタはヤリで、コロします。
シなないでクダさい。




「どう?」

ん〜?

「これ、本物かな?」

ん、ん、ん〜?

「ねぇ、大丈夫かなぁ?」

「電波系?」

「えっ?」

「いくらなんでもこりゃないよ。違う、違う、絶対偽物ね」

「本当!?」

「ガチ」

「良かったぁ…なんか火野舞子で検索したらね、ほとんど変なのばっかりでね、本当に恐かったの」

「いやいや、もっと恐いのとか、怖いのとか、凄いのとか……………」

「いや、もういいかな…ありがと、朝木さん!」

「あ……………」

行ってしまった。

一般人。

「火野舞子ってなんだ?」

「うっわ!?」

「なぁ、朝木、なんだ火野舞子ってなんだ?」

あれぇ、今日から無口キャラになってくれるのでは?

「それってヤバい?」

ヤバい。君の頭が。

「火野舞子ってさ、メールで送らないと、死んじゃうってさ、あ〜あ」

「エェエエエーー!?」

「あ〜さっき健太にバッチリ送ったから、ねっ!」

「うわぁあああ!!」

健太は携帯を持って走り去った。

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