電波の闇
健太と別れ。

家に着いた。

母さんは、仕事中。

お父さんは、いない。


この世には。いない。


誰もいない、大きい家。

でも、たくさんの人が私を待っている。

違う世界を。


部屋に入り、パソコンに向かう。

新着メールだ。

可愛らしいポストペットが手紙を運んでくる。

ユカのポストペット、ユカくま。

パソコン部いいな……

私のポストペット、彩猫が手紙を受け取った。


〈送信者:You花 タイトル:早く!

怖い話送ってね。
私もエロい話送るから。
アヒャヒャ(≧▽≦)! 〉


テンション高い。
一気に下げてやる……!


〈送信者:采三 タイトル:帰りに

借りてた本、ユカの机に
ちゃんと置いてきたよ!
ありがと。 〉


送信。
さて、そろそろお風呂でも沸かして、、うわっ!速っ!


〈送信者:You花 タイトル:

本当に? 〉


おお、下がった、、
一応成功。


〈送信者:采三 タイトル:
本当だったら? 〉


よし。さて、、速っ!


〈送信者:You花 タイトル:
殺す 〉


怖っ!
ヤバい、怒ってらっしゃる。
あんな本だったらな…

ウソって言ってやろう。

お風呂上がりに。
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