雨の滴と恋の雫とエトセトラ
第一章 雨の日だったから
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「一組の山之内君ってかっこいいよね。どこか大人びてさ、気品があって」
「そうそう、入学式の時に見たときから思ってた。すでにたくさんの女子達が狙ってるみたいだよ。まだ高校一年が始まって入学したばかりなのに、女子達の噂はあっと言う間に広がって、すでに有名人だよ」
一年二組の教室の端っこで、女の子達が休憩中に話をしていた。
たまたまそこに私もいたんだけど、とりあえず聞いているふりだけはしておいた。
「ちょっと、倉持さん、もしかして影ながら山之内君狙ってるんじゃないの?」
いきなり話を振られてしまって少しびっくりしてしまった。
「そんな訳ないでしょ」
否定はしてみるも、ちょっとドキッとはしている。
というのも、山之内君を全く知らないわけでもないし、一応接触があっただけに、その事を彼女達に言ってしまうと、絶対に嫉妬されてしまうから。
だけどあれはただの偶然で、まさか同じ学校の生徒だとは思ってもみなかった。
「一組の山之内君ってかっこいいよね。どこか大人びてさ、気品があって」
「そうそう、入学式の時に見たときから思ってた。すでにたくさんの女子達が狙ってるみたいだよ。まだ高校一年が始まって入学したばかりなのに、女子達の噂はあっと言う間に広がって、すでに有名人だよ」
一年二組の教室の端っこで、女の子達が休憩中に話をしていた。
たまたまそこに私もいたんだけど、とりあえず聞いているふりだけはしておいた。
「ちょっと、倉持さん、もしかして影ながら山之内君狙ってるんじゃないの?」
いきなり話を振られてしまって少しびっくりしてしまった。
「そんな訳ないでしょ」
否定はしてみるも、ちょっとドキッとはしている。
というのも、山之内君を全く知らないわけでもないし、一応接触があっただけに、その事を彼女達に言ってしまうと、絶対に嫉妬されてしまうから。
だけどあれはただの偶然で、まさか同じ学校の生徒だとは思ってもみなかった。
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