嘘の仮面
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「はー楽しかった! もう腕パンパンだよ」
「俺ってあんなにボウリング下手くそだっだのか…割とショックなんだけど」
「俺たちと比べたら下手ってだけで、普通に見たら理人も上手い部類に入るよ?」
ボウリング場に入ってから結構時間が経っていて、空がもう赤く染まっていた。
当然無料で投げれるワンゲームが終わってもみんな物足りなくて、3ゲーム4ゲームとどんどん延長した結果、みんな見事に腕が上がらなくなっていた。
久々にやったけど、めっちゃ楽しかった。また来たい。
「ねぇ、もう夕方だけどこのまま帰る? 俺ちょっと寄りたいところあるんだけど…」
「あ、俺も本屋寄りてぇ。この近くに本屋合ったっけ」
「瑠衣はどこか寄りたいところあるの? どうせなら付き合うけど」
「…特にねぇ」
「じゃあ先に唯斗の用事済ませてから本屋寄ろう。どこに行くの?」
「スタバ!季節限定のやつが飲みたくて…」