嘘の仮面
ってことでやってきましたスタバ。
最近俺も色々忙しくて飲めてないから久々に飲もうかな。
何も買わない理人と瑠衣は外で待機して、俺と唯斗は少し並んでる列の最後尾に並ぶ。
普通に喋ってたけど、前に並んでる女と席に座ってる人たちからの視線が痛かった。
人から見られるこの姿ほんと嫌だ。
そんなことを思いながら表情は全く崩さず、やっと俺たちの番がやってきた。
「ご注文お伺いいたします」
「えっと、今の季節限定の抹茶なんとかフラペチーノひとつ!」
「名前覚えてないんかい」
「あは、覚えられなくて」
自信満々に言うから覚えてるもんだと思ってたのに、なんとかってぼかすから思わず突っ込んだ。
たぶんツッコミめっちゃ早かったと思う。
店員さんは俺たちの会話に一つ笑ってから、「ホワイト抹茶チョコフラペチーノですね」と冷静に商品名を告げた。
「おまたせー」
店の外で視線を集めながら待つ二人に駆け寄り声をかける。
買ったばかりのドリンクを口に運びながらそのまま帰り路を歩いた。
「あ、俺電車なんだけど、みんなは何で帰るの?」
「俺らは迎えが来るから、ここまでだな」
「あ、そう?じゃあココで」