嘘の仮面


駅に着いて聞けば、迎えが来るという。

さすが暴走族。



笑顔で手を振って別れ、後ろに振り返って歩き出すと同時に笑みが消える。


…後ろに3人、あいつらじゃない気配がする。

でも敵意は感じない…ただ俺のことを尾行してるだけかな?


考えて、一つ頷く。


放置で大丈夫そうだけど、念のため色々寄り道して帰るか。

そう思いながら改札をくぐる。


結局、電車内で尾行を撒いたので寄り道はしなかった。







「…で、どうだった」

「はい。改札に入るまではついていけたんですが、そこから見失ってしまってわかりませんでした」


すみません、と下っ端が謝り、さらに言葉を紡ぐ。


「でも俺らのことは気づいてなさそうでした」

「それはねぇな」「それはないね」


間髪入れずにその意見を否定する二人に下っ端はきょとんした顔をした。


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