Give me blood!
1
「ぎゃっ」
ゴンッ!とおでこに大きな衝撃が走る。数秒前まではとても楽しい世界にいたのにそのせいで一気に現実へと引き戻された。
ズキズキとした痛みに耐えながら薄らと目を開くと真っ白の天井が視界に入る。その瞬間今自分がいる場所は瞬時に把握ができた。
「ちょっとちょっとー、変な音したけど大丈夫?」
響いたと思われる音を聞いた先生がカーテンを開いた。そして私を見てひとつ小さなため息をつく。
「篠宮ちゃん、またベッドから落ちたのね」
「えへへ、そうみたいです」
「いっその事篠宮ちゃん用にベッドに柵でもつけとこうか?」
「そんなの病院みたいなので断固拒否します!」
顔の前で腕を交差して断固拒否のポーズを見せた。先生は苦笑いを浮かべて「次は気をつけるのよ」と一言言うとカーテンの向こうへと行ってしまった。
いつまでも地面とくっついているのはなんとなく嫌なため、ゆっくりと上半身を起き上がらせる。ここまでは順調、次が問題だ。
足を折り曲げてなんとか立ち上がろうと膝立ち、そして地面に足をつけて力を入れる。
立てそう!なんて考えはいつも捨ててるのに何度も戻ってきてきてしまう。
「あ」
ゴンッ!とおでこに大きな衝撃が走る。数秒前まではとても楽しい世界にいたのにそのせいで一気に現実へと引き戻された。
ズキズキとした痛みに耐えながら薄らと目を開くと真っ白の天井が視界に入る。その瞬間今自分がいる場所は瞬時に把握ができた。
「ちょっとちょっとー、変な音したけど大丈夫?」
響いたと思われる音を聞いた先生がカーテンを開いた。そして私を見てひとつ小さなため息をつく。
「篠宮ちゃん、またベッドから落ちたのね」
「えへへ、そうみたいです」
「いっその事篠宮ちゃん用にベッドに柵でもつけとこうか?」
「そんなの病院みたいなので断固拒否します!」
顔の前で腕を交差して断固拒否のポーズを見せた。先生は苦笑いを浮かべて「次は気をつけるのよ」と一言言うとカーテンの向こうへと行ってしまった。
いつまでも地面とくっついているのはなんとなく嫌なため、ゆっくりと上半身を起き上がらせる。ここまでは順調、次が問題だ。
足を折り曲げてなんとか立ち上がろうと膝立ち、そして地面に足をつけて力を入れる。
立てそう!なんて考えはいつも捨ててるのに何度も戻ってきてきてしまう。
「あ」