Give me blood!

ぐらりと視界が歪んだ。目の前が暗くなり体がふらつく。これ以上床に倒れたくない為、なんとかベッドの上に倒れ込む。

音を立てて倒れ込んだせいか埃が舞い、軽い咳が込上げる。


「最悪…」


そう呟いた声は誰にも聞かれずに消えていく。


_私は小さい頃から貧血持ちだ。軽いと重いを比べたら多分重い方。何をしても最終的には視界がぐらつき倒れ込んだり、最悪の場合意識まで飛んでしまう。

小中は義務教育だったから保健室にいてもまあまあ大丈夫だったと思う、しかし高校はそんなの全く通用しなくて。

授業の出席日数が足りなかったら留年になってしまう。流石にもう一度同じ学年をやるのは嫌すぎるためなんとか体にムチを打ちながら進級することが出来たのだ。

まあ、たまに授業中ぶっ倒れることは多かったけれども。


「せんせー、今何時間目ー?」


カーテンの向こう側にいる先生に問いかけると「4時間目始まって数分経ったわよ」と声が聞こえた。

4時間目、午前中最後の授業。

記憶を掘り起こしながら今日の授業科目を思い出すと、特に出席日数がやばいというものない為ひとまず安心…なんて出来ません。今多く休んでしまえば冬場とか他にもっときつくて耐えれなくなった時に死ぬ羽目になる。

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