Give me blood!
今授業に出ても欠席扱いにされるのには変わりないから終わるまで寝てしまおう、午後からはちゃんと出て友達に板書を写させてもらって。
とても完璧なスケジュールだと信じたい。よし、寝よう、おやすみなさい。
*
「篠宮ちゃん、4時間目終わったわよ」
「…せんせ、いきなりお日様を浴びさせるのはとても酷いと思います」
お日様の光をシャットダウンしていたカーテンが音を立てて開けられたなと思ったらまさか自分に降り注いでくるなんて。
眩しくて固く目を閉じる。
「ほらほら、早く教室に戻りなさい」
「はーい」
渋々とベットから降りて上履きに足を通す。パイプ椅子にかけてたブレザーを持って先生に手を振る。
「せんせー、またねー」
「倒れる前にちゃんと来るのよ」
「はーいっ」
保健室を出ると生徒たちの騒ぎ声が聞こえてくる。教室へと足を進めると購買が目に入った。
こんなに生徒いたっけ?と疑問に思うほど購買は込み合っていてどんどんパン等は少なくなってあっという間に無くなってしまっている。
いつか私もパンの争奪戦に参加したいと密かに思っているけれど多分一生無理なんだと思う、平和が1番。
さぁさぁ早く教室戻ってお昼ご飯が食べたいな。