【ビリーズ・ブート・キャンプ】
そのー

娘さんがさ

まだ小さい頃さ

あまりに貧乏なのでいじめられてるのを

おれ

何回か見て見ないふりしてとおりすぎちゃったんだよ

酒飲んでさ

ラリラリでさ

横を


ツーーーって



なんかさ

娘さんは
おれのこと知らないらしいけど

おれは知ってるんだよね

こんなちいさいときから

うん


それに

今は彼女の働いてるスナックにさ

部下にのみに行かせてるんだよ


あー、おれに言われたとか

そういうのなしでな


売上あげないとさ

なんかおれが振り込んだ金

つかってないみたいだし


でな、



そのオレの部下が

あるとき、車の中で

こんなことをおれに言うんだ


社長のことを悪く言ったことを

すごく後悔している。

わたしは

あのひとに合わす顔がない

そう

お伝えください

ぼく

そう

いわれちゃいましたよ。

凄い酔ったデブのオバサンに

オエーッ

って



でさ

おれ


そいつのこと反射的に

めちゃくちゃになるまで

どついちゃってさ

なんかおれ泣いてるの

そいつの言った言葉がさ

おれのなかで

そのまま

奥さんがしゃってるんだよ

おれ

奥さんの声聞いて

うれしかったし

なんか

泣いてたんだよ


そいで

そいつに金もたせて

道の真ん中でおろしてさ

散々そいつに謝って、

そいで

おれ

車でそのまま

奥さんの家にいったの


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