【ビリーズ・ブート・キャンプ】
そして

どんどんと

ものすごい一体感のある

ノリノリの集団は

ビリーの指揮の下

ベドガーのいる部屋に近づいていって、



あっ


そうそう



建物の中に入った頃には、

みんな 腰に巻いていたビリーバンドをほどいて手に持ってるんです。


もう

そうなると


無敵みたいなもんなんですよ。


そこから さらに

凄かったらしいんですよ。



ビリーズバンドでさ、





首を

ギューってしめて


ビクトリィーー






ギューってしめて


ビクトリィーーー



ワンモアセッ!



ギューってしめて


ビクトリィーーー





ギューってしめて


ビクトリィーーー






イヤァ!


ハイタッチしながら


大盛り上がり大会ですよ。



みんなのとびきりの笑顔とステップは止まらないのですよ。



そうやって

わりとね、盛り上がってる時も

彼だけは冷静で、



ビリーさんは

「もっと強く絞めて」

とか、

「しんどい時は膝をついてもいい」

「最後まであきらめるな」

とか、

的確な指示を与えて


みごとな指揮をとっていたんです。

リズムに乗って


テンポよく



ギューってしめて


ビクトリィーーー!





ギューってしめて


ビクトリィーーー!



ビリーバンドはズルができないらしいんですよ。

すべてが、一瞬で


そして、


一撃です。

想像してみてください。


たった10数人の素人集団が

ビリーさんの指揮のもと

どんどん基地の中心部へと

進んでいく様子を!




相手は、


現役のアメリカ陸軍の部隊なんですよ?


すごいでしょ


え?

なにがって?


ビリーバンドがですよ!

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