最後の言葉


ハルナに聞かせた涙声は、カズオ自身の感情が込み上げてきたのではなく、話を聞いて、シュンは感情が高ぶると涙ぐむ性格だと気付いたからです。

それはシュンの完璧なコピーであり、とても優れた一芸でした。

ハルナの回復を確信したカズオは、今度こそ、本当に安堵したに違いありません。

そして疲れきっていたカズオは、急に眠気に襲われて、布団も敷かず暖房も着けずに眠りに付いてしまったのでしょう。



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