最後の言葉


「ただのケンカじゃないの…」

「じゃあ…何!」

アリサは心配のあまり語気を高めます。

ハルナはベッドの上で座ったまま、うなだれてしまいました。

「浮気…」

ハルナは一層うなだれます。

「何、それ…そんなヤツのこと…忘れな!いい?!」

ハルナは黙ってベッドに潜ります。

「て…忘れられるくらいなら、こんな事にはならないか…」

アリサも黙り込んでしまって、重い沈黙が少し続きました。



< 4 / 23 >

この作品をシェア

pagetop