恋もオシャレもお任せあれ!〜乙女の魔法〜
眉毛は顔の印象を大きく変える。そのため、前髪で隠れていても手を抜けない。眉毛を切り、形を整えていく。そして眉毛を丁寧に描いた。

「メイクってこんなに大変なんだね」

「でも、自分が綺麗になっていくって思うととっても楽しいよ。じゃあ次はアイシャドウね!」

姫が取り出したアイシャドウの色に、「えっ?それでいくの?」と愛が訊ねる。姫の手にあるのはベージュのアイシャドウだ。華やかな色ではない。

「普通、青とかピンクじゃないの?」

「メイクは肌に馴染ませることが大切!だから、最初のうちは華やかな色じゃなくてベージュや茶色系を選ぶんだ」

アイシャドウを塗り終えた後は、ビューラーとマスカラを使って目元を可愛くする。そして、チークを入れて手鏡を取り出した。

「はい、見てみて!」

愛は姫から手鏡を受け取り、そっと覗き込む。そして、その顔は驚きと喜びに染まっていった。

「すごい!さっきと全然違う!!」
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