校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
困り顔の姫莉ちゃん。
何それ、その顔も割とそそる。
この子あれだよ、髪型とメガネで隠れて目立ってないけど、割といい顔立ちしてるんじゃない?


すっと、メガネに手を伸ばす。


「えっちょ…」
「あー、やっぱり、姫莉ちゃん、めちゃくちゃ可愛いじゃん」
「えっ、え?ダメ、返して」
「なんで〜?そっちの方がモテそうだけど」


モテないから、と、俺が高くあげたメガネをジャンプして取ろうとする。
ほんと、ちっちゃいな〜…って、これは地雷か。


「…っ、わっ…んぶ」


って、そんなことを思ってる間に、姫莉ちゃんはバランスを崩して俺の胸に飛び込む。
ゴリって鼻が当たった。
やば、抱きしめたい、抱きしめていいの?
抱きしめていいんだよね?ダメなの?いいやつでしょ?


そんな葛藤をしているうちに、姫莉ちゃんはさっと俺から離れる。1歩。


「大丈夫?」
「…メガネ」


返して、と言わんばかりに向けられる掌。


「んー、あっ」


いいこと思いついてしまった。
え、これは名案かもしんない。
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