校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
「返して欲しかったら〜、体育祭の日、メガネなし、三つ編み禁止!」
「えっ、な、なんで…?」
「絶対可愛いから。俺姫莉ちゃんの可愛い顔みたい」


ほっぺをツンツンってつつくと、むぅっと口を膨らませられた。


「…褒めても何も出ないし、可愛くもないよ?
期待するだけ無駄だよ?」
「それでも、俺はそーしてほしーの」
「…チャラい」


怪訝な顔をする姫莉ちゃん。メガネを外したその顔じゃ、煽ってるもどーぜん。
困る、困るなぁ〜。襲っちゃいたい…えへ。


「わかった、わかったから、返してくださいっ」


気の緩んだ俺からジャンプしてメガネを奪い取る姫莉ちゃん。流石の跳躍力。
むぅっと睨み付けられる。


「約束ね。破ったら放課後デートね」
「…はい」


従順。いーね、そーゆーの。燻られてる感じするよ。



「ちゃんと走るついでだもん…ゆみくんのためじゃないもん」
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