校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
白くてちっさい顔におっきな目。黒目までおっきい。
ぱっつん前髪がそれを引き立たせてる。
小さくて、ちょっと低めの鼻、それもまた可愛い。
いつも通り、美味しそうなぷっくりピンクの唇。
同じようにピンク色の頬。恥ずかしそうに染まってる。


簡単に言うとさ、めちゃんこ可愛い。
その辺の女の子とは比べ物にならないくらいのレベル。
俺の正面に立つナナちゃんも“姫莉ちゃん”と呼ばれたその子をガン見している。


「…あれ、芦名ってそんな顔だったんだ」


八雲も姫莉ちゃんの顔を覗き込んで、じーっと見つめる。


「そんな見ないで?恥ずかしい…」


あーあ、俺のにしたいな、ほんと。
可愛すぎる、全部。


「姫莉ちゃん、約束守って偉いね〜」


頭を撫でると、むすっとした顔をして何処かに行ってしまった。
可愛い。可愛いなぁ。



「お前、今回は時間かかってんのな」
「あんな純粋な子、ゴーインにはできないよね〜」


壊れちゃいそう、繊細すぎて。
ダメだな〜。


のんびり始まった体育祭は、のんびりと最終種目のリレーに向かって進んでいく。


「ねー姫莉ちゃん〜」
「ん?」
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