校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
でもさ、でも。
そんな俺に引っかかる女の子も女の子だよね。
俺と同じくらい頭悪いよね。


顔だけで選ぶ女の子、割と多いんだなーって。
割といい方なんだよ俺。女の子に困らないくらいには。


「つか、そっちは今回長いよな。もうちょっとで1ヶ月経つじゃん」
「何してもイイ顔してくんだもん、クセになりそう」


無表情がなんとも思ってなさそうに見えるけど、こいつはこう言うやつだ。
これでもまだわりとテンション上がってる方。


「お前は変わらず短いな」
「1週間は続いた」
「お前のペースは流石にマネできね。
その上ナンパもして女引っかけてんだから節操ない」
「人のこと言えねーじゃん。八雲だってその子と付き合うまでは特定の女全然できなかったクセに」


1人で一抜けして、おもんねーの。
遊んでる方が、ずっと楽なのにさ。


「バカらし」
「結構。俺は楽しかったらなんでもイイ」


あーあ、次のターゲット見つけねーと、寂しいだけ、か。
八雲も女の子にかまけて遊んでくれねーし。


女の子ねぇ…。
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