校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
第4話 シスコン中学生の姉
8月に入って少し。
なんだかんだ補習も終わってバイトに明け暮れる日々。


「オムライス2つお願いしまーす」


可愛らしい姫莉ちゃんの声を聞きながら。



あれからフツー。いつも通り。
カレカノっぽい事は一切してない。
俺の仕事が終わっても、姫莉ちゃんは一日中シフト入れてて終わるのは6時半とか。
そこから遊ぼ、なんて誘うほど酷じゃない。


たまに3時くらいに仕事が終わった時に遊ぼ?って言っても、忙しいから、って断られちゃって。
結局、今までとあんま変わってない。


…あーあ、なんもうまく行かない。
なにしたいんだろ、俺。


今日も、姫莉ちゃんの仕事はもう終わってるのに。
俺は1人でスーパーに向かってる。
花ちゃんが、卵買い忘れた〜なんて言うから。
端から姫莉ちゃん誘えないし。


震えないスマホ。
姫莉ちゃんからの連絡なんてくるはずなくて。


俺ほんと、何やってんだろ。


スーパーの卵コーナー。
1番安いやつでいいよ、と言われて手に取ったのはフツーの白い卵。
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