校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
だからさ、そろそろ足取り合わせてみたいんだけどな、姫莉ちゃん。


「好きだよ」
「……重いんだって。多分、すぐ私のことなんて嫌いになっちゃうよ?」
「全部、受け止める自信あるよ?」


姫莉ちゃんは怪訝な顔で俺の顔を見ると、はぁっと大きなため息をついた。


「女の子の連絡先、全部消せる?」
「もちろん」

「ただの、友達もだよ?」
「いーよ?」

「でも全然かまってあげられないよ?」
「姫莉ちゃんは生きててくれるだけでいいよ?」

「すぐ怒るし、泣くし、機嫌悪くなるし、めんどくさい女だよ?」
「笑ってくれるまで隣にいるよ?」




「……浮気したら殺すよ?」
「臨むところだよ?」


そうやって俺たちの恋人関係は、2週間ぶりに復活した。


この会話の30秒後には女の子の連絡先は全部消されて、危うく花ちゃんまで消されちゃうところだった。
危ない危ない。


嬉しそうにスマホを返してくれた時は、ブロックリストも非表示リストも全部まっさら。
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