校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
で、すでに半泣きの姫莉ちゃん。
「…なんで消しちゃダメなの?」
「いや、それは……」
「ダメなの?」
スマホの中でカタカタと揺れるゲームのアイコン。
最近始めたゲームで、キャラの1人が姫莉ちゃんの声に似てるからっていう理由で、たった2週間で結構成長させてしまった。
姫莉ちゃんが手に入った今となっては要らないと言われればそりゃそうだけど、ただ、癒しの供給は多いに越したことはなくて…。
「…消します」
姫莉ちゃんに逆らうほどのことではない、か。
ぷっくりした唇が弧を描いたのはそれからすぐ後のことで。
嬉しそう。
可愛い。
やっぱり、笑ってくれてたら、なんでもいいやなんて思っちゃう。
あーあ、俺変わっちゃったなぁ。
あんなに女の子食い散らかしてたのにさ。
意味わかんないよね。
こんなにさ、隣で笑ってる女の子に執着したことなんてなかったのにね。
「お姉ちゃん…っ」
「ん?どうしたの?」
パタパタ走ってきたのは、弟くんの方。
ブランコに座ったまま弟くんを抱き上げる姫莉ちゃん。
「…なんで消しちゃダメなの?」
「いや、それは……」
「ダメなの?」
スマホの中でカタカタと揺れるゲームのアイコン。
最近始めたゲームで、キャラの1人が姫莉ちゃんの声に似てるからっていう理由で、たった2週間で結構成長させてしまった。
姫莉ちゃんが手に入った今となっては要らないと言われればそりゃそうだけど、ただ、癒しの供給は多いに越したことはなくて…。
「…消します」
姫莉ちゃんに逆らうほどのことではない、か。
ぷっくりした唇が弧を描いたのはそれからすぐ後のことで。
嬉しそう。
可愛い。
やっぱり、笑ってくれてたら、なんでもいいやなんて思っちゃう。
あーあ、俺変わっちゃったなぁ。
あんなに女の子食い散らかしてたのにさ。
意味わかんないよね。
こんなにさ、隣で笑ってる女の子に執着したことなんてなかったのにね。
「お姉ちゃん…っ」
「ん?どうしたの?」
パタパタ走ってきたのは、弟くんの方。
ブランコに座ったまま弟くんを抱き上げる姫莉ちゃん。