校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
「…姫莉ちゃん」
「ん〜…?」


若干お眠な感じ。
さっきまで楽しそうにオタク語りしてたのに、急に眠たそうな顔して床に転がっている。


「スカートの中、見えちゃうよ?」
「見えたらありがたく思ってて…眠い……」


姫莉ちゃんは俺の手をギュッと握ると寝息を立てて寝始めた。


……襲いたい。
襲いたすぎて困る。
なにこの可愛い生き物。


床に寝ている姫莉ちゃんはお人形さんみたいで、思わずスマホのシャッターを切る。
可愛い、可愛いいい。


あーあ、こんなことしてたらさー。
いつになってもプレゼント渡せないんだけど。


わりと真面目に選んで部屋の角に集約されている3つの袋。
姫莉ちゃんの好きそうな全力量産型の服を3コーデと、可愛い靴ね、あと、俺のっていう印の指輪。


お金ないからぜーんぶわりと安いので済ましちゃうあたり、やっぱりまだお金に関してはわがまま言えないなぁなんで思っちゃう。


俺は力の抜けた姫莉ちゃんの手から脱出すると、1番小さい袋から指輪を取り出して、姫莉ちゃんの指にはめた。
目測通りにピッタリはまってちょっと嬉しい。
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